

| 春 | 転校した友だちから「また会いたいね」って手紙が届いた。 |
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| 春 | 新しい先生は声の大きな男の先生だ。放課後、よく遊んでくれた。 |
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| 夏 | 虹をくぐるとしあわせになるという。沖をゆく船が向かって見えた。 |
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| 秋 | 家に自動車が来た。町外れの神社まで家族で紅葉狩りに行った。 |
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| 冬 | 今ごろ母さんはおせち料理の準備かな。自慢の黒豆を煮てるだろうか。 |
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| 春 | 半ドンの昼下がり、父さんはよく外へ連れていってくれた。桜が満開の春だった。 |
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| 夏 | ほら、ドーンっていう音は後から聞えるでしょ。お姉ちゃんが花火を指さした。 |
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| 秋 | 初めて気球を見たのは子ども向けの科学雑誌だった。胸に焼きついた。 |
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| 冬 | 北風は冷たかったけど母さんのポッケの中はあったかだった。 |
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| いつも釣りをして遊んだ川その土手が通学路になる。春からは中学生だ。 |
| さよなら、フナの子たち。さよなら、秘密基地。さよなら、僕の思い出の町。 |
| 遠くへゆく友達のためにレンゲの花輪を編んだ。でも、わたす前にしおれちゃった。 |
| 海は、引くときはゆっくり、ゆっくりだけど、満ちるときはかけ足だ。 |
| 母が笑っている。私が笑っている。丸芳露のせいだ。 |
| 岩の上に立つと、急に波が荒くなった気がした。足がすくんで、動けなかった。 |
| 海で真っ赤に日焼けした。ヒリヒリでお風呂に入れない。ゆでダコみたいで夜も眠れない。 |
| あしたは、次の楽しいことが待っていた少年の夏。 |
| おつかいの帰り、お堂のそばを近道した。月明かりがうれしかった。 |
| 遠足のおやつは二百円までだって。バナナはおやつなのかな。 |
| 父さんが笑うと、母さんも笑った。それだけで嬉しかった。 |
| 呼びにきた妹の顔も、夕日で赤く染まってた。 |
| 想い出は宝もの。そっと取り出し、眺めては、またしまう。 |
| 兄さん、町は寒くありませんか。母さんが干柿と新米と手編みのセーターを送るそうです。 |
| 母ちゃんの昔の着物を、姉ちゃん用に縫い直してる。母ちゃんも若かったんだね。 |